でんぷんのりを作ってみるのこと

書き損じの画用紙や落書き帳で新たな紙をつくる梳き返しプロジェクトの続き。

和紙づくりや梳き返しでは、紙を梳く際にトロロアオイの根など植物が使われるとのこと。ネットでいろいろ調べてみると、家庭では「でんぷんのり」で代用している方もいるようでした。

当初は市販の糊におまかせしようと思っておりましたが、ミキサーがなく自力でドシドシ紙を砕いたあたりから、だんだん手作りするのが楽しくなっちゃって、「でんぷんのりなら自分でも作れるのでは?」と思ったのです。

で、ネットで調べた「小麦粉でつくる手作りでんぷんのり」を参考に、わたしも挑戦してみました。

鍋に小麦粉(大さじ1)を入れ、

150ccくらい?の水を入れてよくかき混ぜます。

実は、この写真を撮る前に一度挑戦し、失敗しております。失敗したのは「小麦粉を水で溶いたものを、ぐらぐら煮立つ熱湯に入れてすばやくかき混ぜる」という方法。敗因は「小麦粉を水で溶いたもの」の理想の状態が分からず、「水気の多いすいとんをつくるくらいの状態」のものを熱湯に入れたこと。慌ててかき混ぜましたが、みごとにダマになりました。たぶん、もっと水分を多くしたトロトロの状態のものを熱湯に入れればよかったんだと思うのですが、文章から読み取るのって難しいです。

で、その反省を活かし、「あらかじめ混ぜた状態のものを火にかける」ことにしました。

鍋を火にかけている間は、焦げ付かないよう必死にかき混ぜます。なので、写真がとれませんでした。

で、できたものがこちらです。

冷ましたら完成!とのことで、しばらく放っておいたら、空気に触れた表面部分は、プルプルぷにぷにで、面白い感触になっておりました。(楽しい)

試しに、空気に触れていない内側の部分を指ですくい取り新聞紙などを貼り付けてみました。使い心地は、昔使っていたでんぷんのりと変わらず。粘着力は弱いし、しっかりくっつくまでに時間はかかるものの、ちゃんと紙をくっつけることができました。おおー。

……で、ここまでやっておいて、もう一度ちゃんと和紙づくりなどのことを調べてみると、なんと!大事なのは「ノリ」ではなく「ネリ」なのだそう。

「ネリ」の役割は接着ではなく、紙を梳く際に繊維を均一に留めることが大事なのだそう。えー、じゃあ、小麦粉でんぷんのりでは、いまいちなのかしらん?迷う……。

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